「・・・そんな、受け取れません!」 「いや。これはけじめだ。許してもらおうとは思っていないが・・・。 こうでもしないと私の気持ちが収まらないんだ」 社長はその包みを取るとお父さんの手に無理矢理持たせた。 手元に視線を落とし、困っている父。 あたしは他人事のようにそれを眺めていた。 一度も目を合わせようとしない慶介。 なにか言ってよ・・・・・? 社長でも・・・。 お父さんでもない・・・・・。 あたしは慶介から聞きたいよ・・・・。