――告白される――



・・・とゆうのは、こうゆう感覚なんだろうか。

瞬きをするのも忘れてしまうくらい、心臓はドキドキしてうまく息が出来ない。

口の中の水分は全部とんじゃって、ゴクリと唾を飲み込みたくてもそれすら出来ないの。
そして、この世界にあたしと彼しかいないみたいに、全ての音がシャットダウンされる。



自分の心臓の音だけがリアルに耳に届く。




まさに、そんな感じ。




生まれてこの16年。

男の子に告白なんかされた事のないあたしは、今、対応に困ってる。



慶介は・・・告白されて、付き合って・・・なんて順序よくきたわけではないし。


どうやって断ったらいい?
なんて言えば、相手は傷つかずに済むの?



「・・・・あ、あた、あたし・・・」



意を決して、なんとか言葉を口にしたその時―――


自分達のテーブルのすぐ傍に、誰かが立っている事に気づいた。


その靴からして、店員さんの物じゃない。



ゆっくりと、まるでスローモーションのように時間が動く。





その足。


その手。


知ってる。



あたし、あなたを知ってる。




「やっと見つけた」




彼は低い声でそう言った。