暗闇に照らされたスポットライトの中に浮かび上がる瑛太のシルエット。
キレイ・・・・
素直にキレイだと思う。
あたしは胸の奥がジンと痺れる感覚に襲われた。
瑛太は息を深く吸い込むとその瞳をゆっくり開けた。
『いくぜぇーーー!!!』
ギターの爆音と共に瑛太が叫んだ。
「「きゃあああああっ」」
それを合図にして、この狭い空間は一気に瑛太達に浸食されていくようだった。
どんどん上がるボルテージ。
あたしは、なんだかそれを客観的に見つめた。
さっきまで隣にいた人は別世界の人なんだと思えた。
瑛太はどうしてあたしを連れて来たのかな?
はぁ・・・・
女の子ばっかだなぁ・・・
なんとなく周りの観客を見回したあたしは、一瞬だけ人混みの隙間から、見覚えのある顔を見付けて息ができなくなった。
あ、れ?
今のって・・・・・・
鼓膜を刺激するギターサウンドも、女の子達の叫びも・・・・
全部聞こえない。
あたしが見つめる先には―――



