ライブハウスの着くと、ビルの前にはたくさんの人だかりが出来ていた。
「・・・すごい。これって全部アンタのライブ見に来た人?」
ポカーンと口を開けたままのあたしをよそに、瑛太はライブハウスの入り口に向かって行く。
そして、あたしの言葉に嬉しそうに振り返って言った。
「あ?んー・・・ま、全部って訳じゃねぇけど。一応人気ある方なんで?」
得意げに笑った瑛太を見上げる。
「・・・ふーん」
そう言ってあたしは瑛太から視線を逸らした。
その瞬間、突然女の子の一人がこちらに気が付いた。
「キャー瑛太~~☆」
黄色い悲鳴と同時に、あっという間に数人の女の子に囲まれてしまった瑛太。
あたしなんてすぐに勢いに押されて輪の外に追いやられてしまった。
「・・・・・・・」
なによぉ。
一人ポツンと瑛太たちを見つめるあたし。
瑛太と言えば、あの極上のスマイルを惜しみもなく女の子達に振りまいてる。
・・・・つーかさ、なんであたし連れてこられたの?
これだけ女の子いれば、文句ないでしょ?
ばかばかしいッ!
帰る!!!
胸の奥がモヤモヤして、なんだか無性に腹が立つ!
くるりと向きを変えた瞬間――――
「あおいーッッ!!!」



