あたしはハッとして慶介を見上げた。 真っ直ぐに前を見据えている。 迷いのないその瞳に、あたしは胸がチクリと鳴った。 「慶介君の・・・ 婚約者?」 意外だという顔であたしを見る。 「・・・・失礼ですけど、あなたおいくつ?」 「・・・・・・・・・・」 別に隠してる事じゃない。 でも、あたしはすぐに答えられなかった。 あまりに不釣合いの2人。 ・・・・・そんな事は、わかってる。 あたしは、彼女の存在が何なのか、なんとなくわかった気がした・・・・