それも、当たり前だ。 時計を見ると、すでに12時をまわっていた。 「ごめんねッ・・・なんでもないから!」 顔がどんどん赤くなっていくのを感じた。 『わかった』 「へ?」 一瞬なにを言ったのか、理解できずに変な声を出してしまった。 受話器越しに慶介が、慌しく動いているのがわかった。 「慶介?」 『待ってろ』 そう言って、慶介は一方的に電話を切ってしまった。 あたしは、なんだか信じられなくて、震える手で通話の途切れた携帯をギュッと握り閉めていた。