ハッピー☆ウエディング



『葵、最近絵梨は来てないのか?』



受話器越しに聞こえる、慶介の低音。



「え!?な、なんで!?」



あたしは、その言葉と声に必要以上に動揺してしまう。



『・・・・別に。来てないならいいが』


「来てない来てない!!ぜんっぜん来てない!!!」




あたしは思わず、目の前で手を振ってしまった。


『・・・・・・・・・』


慶介の疑いの白い目が、受話器を通してあたしを見透かしているみたいで、思わず目をギュッと閉じた。





『葵』

「は、はい」



慶介が一呼吸おいて、探るようにあたしの名前を呼んだ。
あたしは、その声にハッとして顔を上げる。