まるで子供のような無邪気な顔で笑う慶介に、あたしは言い返す事もできない。
笑うと、うんと優しい顔になる。
きっと、滅多に笑わないからこの笑顔にあたしは魔法にかかってしまったみたいに動けなくて、心を奪われちゃうんだ。
この顔って反則!!
あたしはなんだか照れ臭くて、また慶介の隣に座った。
「次、行くか」
慶介は残りのジュースを一気に飲み干すとさっと立ち上がった。
「もう大丈夫なの?」
あたしも慌ててそれに続く。
「ああ」
慶介は、 そう言って左手を差し出した。
「?」
あたしはその意味がわからずに差し出された手を見つめ、慶介を見上げた。



