それでも、好きだった。

*由佳*

「ただいま。」

家に帰るなりすぐ自分の部屋に向かった。

ベットに横になって目を閉じた。

目があった時のことを思い出してしまった。

あーやだ...
最低だ。

めぐの事知っていながらこんな気持になるなんて。

めぐを捨てたくない。

小学校からイジメられていた私が、偽りなく笑顔になれる人なのに。
笑い方を忘れた私が、笑えるようになったのに。
もう、いじめられるのは嫌だ。