怜と二人の病室…

怜が沈黙を破った

『美空大丈夫か?』

って
私は
『大丈夫じゃない…』
って呟いた…

そしたら突然怜が、抱きしめた…

私は何も言わない怜の、腕の中で泣いた…肩を揺らして…

私の夢…怜のお嫁さん…
そして怜との子供がほしいただそれだけでよかったのに…

本当に神様なんて大嫌い…

そう思った…

怜が口を開いた
『美空、俺はお前がいてくれるだけでいいんだ…
これから先美空が笑ってくれて側にいてくれるだけでいいんだよ…』
って強く強く抱き締めてくれた…

私は、怜を見上げて、
『私は、怜の側にいていいの!?
だって私はもう』
っていいかけると…
怜の口が私の口に
いいかけの言葉をさえぎった…

私は、目を見開き…
怜は、唇を離して
『美空…
俺は子供を望んでいるんじゃない…
俺は美空が、笑ってくれるだけで幸せなんだよ…
美空俺の側にいて俺を一人にしないでくれよ…』
って呟いた…

それを聞いて怜は、本当に私がいるだけでいいと思ってくれているんだと思った…だから、だから
怜が離れたいと思うその日まで私は、怜の側にいさせてもらおうと思った…

怜を見て
『ありがとう怜
私怜が好きだよ
一人に何てしないよ
ずっと一緒にいようね

でも、怜…怜が…
他にいい人できたら私に同情なんてしないで…怜の幸せが、私の幸せなんだからそっちにいっていいからね!!』
って顔で笑って心で泣いて言った…

怜は、
『美空俺はもう何年も、美空を思ってるだぞ…美空がいる限り俺は美空以外ありえないから!!』
って私を抱き寄せた…
私も怜も笑った

『明日頑張れよ』
っていって額にキスをおとした怜に
私もニッコリ微笑んで
コクンと頷いた…