駅までの20分の道を歩きながら、
夏が聞いてきた
『私は美空の友達だよね!!
私にも霧島先輩と何があったのか教えてよ!!私、頼りないかな!?』
って…

私には、まだ笑っても話せないし夏に嫌われたくない…
って思って
うつむき…
黙っていた…
すると、怜が、
『夏ちゃん、美空の友達なら美空が話せるようになるまで待ってあげるのも友達の役目なんじゃないかな!?』
っていって優しく夏に微笑んだ…
私は夏に
『ごめんなさい…
もう少し待って…
今はまだ話す勇気がないの…』
って弱々しく言うと
夏は
『そっかぁー!!
わかった!!気長に待ちますか♪』
と笑い飛ばしてくれた…

そして電車にのった…
朝とは反対の景色を眺めて30分地元に戻った…
夏とは自転車置き場で別れて

今は怜と自転車で家に向かってる
怜は、学校をやめてからは、私の中学卒業迄ずっと学校帰りに迎えに来て一緒に家迄送ってくれてお母さんが帰るまで一緒に居てくれた…
怜は、父子家庭で弟とお父さんと暮らしてたから、お母さんがご飯に誘いよくご飯も一緒に食べていた
学校の休みの日は泊まったりすることもあった
全てお母さんが怜を言いくるめてだった


信号で、止まった怜が、
真剣な顔で
『美空
俺美空が好きだ…
俺もう気持ち隠すの無理だ
絶対美空泣かせたりしない
ずっと守って行く
俺と付き合ってくれないか!?』


私は正直びっくりして
でも、本当に嬉しかった
私はニッコリ微笑んで
『私も怜が好き私でよかったらお願いします』
っていったけど…
すぐ困った顔をして
『でも、夏は怜が好きなんだと思うだから私は今まで怜への気持ちを誰にも言えないでいたんだよ…夏が離れていったらどうしよう…
それに…わたし汚ない…
わたし汚れてるよ…
怜に、似合わないよ…』
って言うと

怜が優しく
『夏ちゃんは美空の友達だろわかってくれるよ!
お前今までいっぱい傷ついたんだもう我慢すんなよ!!
それにお前は汚くない汚れてないんだよ!!大丈夫!!俺には美空しかいないんだ…俺小学生のときからずっと好きなんだから美空が心配するな!!』
って笑ってくれた

私は気持ちが楽になった気がした

明日はちゃんと夏に話さなきゃって思って家についた

怜は、今日もお母さんが帰るまで一緒に居てくれて
テレビを見て過ごした

夕方お母さんが帰ってきた
お母さんが2階に来て私の部屋の戸を開け
『今日は入学おめでとう
お母さんも、観に行ったわよ
怜君代表何てすごいわ!!
おばちゃん自分の息子のように鼻が高かったわ!!
二人とも今日はご馳走よ怜君食べて帰りなさいね!!
お父さんには式であったから言っておいたわ!!』

怜は、笑顔で、
『マジでご馳走!ありがとうおばちゃんごちそうになります♪』
って喜んだ

そしてみんなで下に降りた

席に付き
お母さんが作っておいてくれたおかずと
お寿司がテーブルに並んだ

ご飯に手をつける前に
怜が改まって
母さんに
『おばちゃん
話があります
俺、美空と付き合うことになりました』
っていった
母さんは
何故か喜んだ自分のことのように…
『本当に!!よかったぁー本当によかったわー怜君も美空もよかったわね!
母さんね、怜君の気持ち一年前に知ってたのよ!美空の気持ちも何となくね♪
よかったわ!あっ…でもあの事は忘れてはいけないわよ…
まぁ、今日は二つのお祝いね♪
さぁ食べましょ♪』
っと食べ始めた

みんなで、楽しくご飯を食べたそして食べ終わって明日も学校だから、怜は、帰っていった