突然部屋の扉が開いたら、

お母さんが、悲しい顔をして私たちを見てきた

私はお母さんに
『迷惑かけてごめんなさい』
っと頭を深く下げた

お母さんが、
『美空のお腹に居た子は、怜くんのこじゃないみたいね!!』
ってなんだか切なそうにいった

お母さん本当はこんな娘にうんざりなんだなきっと

怒りもしないで悲しく呟くお母さんの気持ちが胸に突き刺さった気がした…

こんな娘で本当にごめんなさい…と心で何度もいった

私は
真剣に
『お母さん
ごめん、それは、言いたくない…
もう二度と会いたくない相手なの…
それしか言えない』

涙が出てくるそのまま布団を被る

お母さんは、それ以上なにも言わなかった…

そして
優しく
『命の大切さ…
わかった!?
少しでも心がいたいならお母さんは、なにも言わないわ!
昨日まであなたのお腹には一人の命があったこと一生涯忘れてはいけないよ!!それが供養になるんだよ!!』
って爽やかにいってくれた

私は布団の中でコクンと頷きまた泣いた…

赤ちゃん

ごめんね

喜ぶことも

しないで…

無責任な私でごめんって思って

なき続けた…

お母さんは、怜に
『あとでまた来るから怜くん美空のこと、頼んでいいかな』
っていって病室から出ていった…

怜は、ベットに腰を下ろした、
無言の病室に私のすすり泣く声だけが響いていた…