私は…胸が締め付けられた…
怜の愛が大きすぎて…

『旅行の前に診察にいったじゃん、そのときに最近物忘れがひどいっていったら検査してくれて…
私、怜の事忘れちゃうみないなんだ…』

ってうつむいた…

怜は、真剣な口調で
『それって若年性アルツハイマーか!?』
って…
私は…頷き…

怜がまた口を開いた
『何で…美空なんだよ…
なんで、美空ばっかりが…』

私は…微笑んで
『怜との結婚は私の夢だったけど…りょうをこれ以上苦しめたくない…
私は、怜との今までも、怜の事も、忘れる日がくる…今は辛いけどきっと私はなにもわからなくなる…
怜には、そんな私を見てほしくない…
怜の事傷付けるきっと…
だから友達に戻ろ♪』

って涙をこぼさないように…わらっていった

怜は、そんな私を抱き締めた…
私は抱き締められた瞬間にこらえていた涙がこぼれ落ちてしまった…

怜は、
『美空俺は美空を守ってやれねーじゃんか!!美空がつらい時、かなし時に側にいられねーのかよ…
俺は大丈夫だ!!美空が忘れたなら俺が思い出せてやるよ俺たちの全てを話してやる!!忘れねーように!!
美空が俺に見せる笑顔は俺の光なんだよ!!だから俺の側にいてくれよ…俺は大丈夫だから!その目の傷も足の傷も腕の傷も全部が俺たちの大切な記憶だろ!?俺が思い出させてやるから!!』


私の顔は怜の話終わる頃には涙でぐちゃぐちゃだった…

明日はもっといろんな事を忘れるだろう…

数ヵ月後何を忘れて何を覚えていられるのか…

私は怜の負担に確実になる…

でも、今は怜の優しさに甘える事にした…