美空side
………

私は知ってる…

もう…

終わりが近いことを…

知ってから…

どうするべきなのか悩んだんだ…

私は、怜にあの旅行の時に打ち明けるつもりだった…

でも怜のお母さんの事聞いてから…
言えなくなった…

私はどうしたらいいのかわからなかった…

厳密に言うと、亡くなる訳ではないけど、それと同じだ…

私たちは静かにはなびをみる

そして…

怜が
『美空珍しくクレープほったらかしだな…
どうしたんだよ!? 』

って言われ

すぐに我に返り
『あはっ…ホントだ…あんまり花火が綺麗だから…』
っていって
夢中でクレープを食べた

美味しいとかそういうのが全くわからなかった…

私は知ってる…いつか…


怜との全部を記憶に残したくて…
怜と思い出を増やしたくて…

結果として怜には、迷惑な話だったかもしれない…


怜が私に
『美空あんまりガッツくなって…
また汚れるぞ…ったくーおばちゃんに起
こられるだろ』
って