「げっ…酷くなってんじゃんかーもう。…っし、ダッシュ!」
独特の消毒の臭いから解放され外に出ると鼻をつくのはこれまた独特の雨のにおに変わった。
たどり着いたときには小雨だった雨もこの1時間の間に勢力を増し傘をささなければ歩けないほどになっていた、
傘は持ち合わせていないが足には自信がある。
風邪をひこうとなにをしようとしばらくは俺が表に立つことはないだろう。
「…っし、行きますか」
小さく自分に喝をいれ先ほど「骨折」と診断された右腕をかばいながら駅への道のりを走り出した
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