「さんきゅーな、陽妃。」 「どーいたしましてー」 と、言った瞬間だった。 廊下を通り過ぎた王子と目があった気がした。 あたしはすぐにそらした。 あたしの心臓の音は一向に止まる気配がない。 もう一度同じ方をみるともうそこに王子はいなかった。