「やっぱりなにかあげたほうがいいよね??あげないとまずいかな??」



「陽妃?あんたさ、勇太と付き合ってるんでしょ?あんたと勇太が付き合ってることに対してなんもいって来ないのだって勇太のおかげだし、感謝も込めてなんかあげないとダメでしょ?それに好きなら考えておくでしょーが!おばか!」


またそう言われてびっくりする。


ああ、そうだ。

あたしはまだ言えてない。

秋ちゃんに本当は翔くんが…って


『好きなら考えておくでしょー』


この言葉が頭でこだまする。

いつまでも気持ちを切り替えられないあたしがあたしは心底嫌いだった。