《優side》

はあー…

よし!俺は深呼吸をして桜の家のチャイムを押した。

「はい。大島です。」

お母さんらしき人の声がした。

「あの、佐野優と申しますが桜さんいますか?」

「あー桜ね。ちょっと待ってね。」

そしたら玄関のドアが開いてお母さんが出てきた。

「こんにちは。」

「ええ、桜がいつもお世話になってるわ。」

えっ!?びっくりしてしまったのにこたえるかのようにお母さんが話し出した。

「実はね毎日あなたのこと聞いてたのよ。付き合う前から…いつも相談されてたの。だからあなたが付き合ってくれてすごく嬉しかったの。でも最近いつも悲しい顔して帰ってきてたからどうしたんだろうって思ってたのよ。ケンカでもしたのでしょ?今日は桜と二人で話してほしいわ。」

「お母さん……」

泣いてしまいそうになってしまった。

桜がいつもお母さんに話してたなんて知らなかった。