「で、部員は…四年生が20人、三年が22人、二年が18人だよー。一年は募集中ー。」
他の部に比べたら、ちょっと多いみたい。
「あの…マネージャーさんは?」
ずっと疑問だったことを聞いてみる。
「あー、四年生に三人いたんだけど、四年生マネはもうあんまり来てないから、いないも同然かなー?」
「そうなんですか。」
「そういえば二人名前はー?!」
永田先輩は『大事なことを忘れてた!』とばかりに怠そうに背もたれに寄っかかっていた体をスッと起き上がらせた。
「倉島夏海です!」
そんな先輩に、球を打ち返すようにバシッと答える夏海。

