こっち向けよ、バカ。








私が勢いよく押してしまったので、「こうちゃん」が前のめりになってしまい。




「………うざ」




最初のひとことは、聞かなかったことにしよう。




「もう、康ちゃん先行くなんてひどくない⁉」



私がそういうと、思いっきり嫌そうな顔をされた。



「黙れ」


「普通はさ、幼なじみが朝迎えに来てくれるもんじゃないっ?」


「うるさい話しかけんな」




………ひ、ひどい。