ひだまりの君。



・放課後のわたしは



放課後。



「ちょっとー!!あおいちゃん!」
あおいちゃんの席へひとっとび!

「あ、わたしトイレ行ってるね?」
マキちゃんが顔を背けながら席を立った。
「え、あ!長引くから先帰っていいよー!!」

「…えっ………わ、わかった!またね」
マキちゃんの顔が曇った気がしたけど、わたしには……
そんな事気にする余裕もなかった。

「あおいちゃーーん!!
ほんと豪華!!すごかったね…!」

「でしょ?!でしょ~お!!」

2人で子供みたいにはしゃぐ。

「ねー、ねー、伊谷くんの寝顔みた?!」

「あったりまえー!!もうやばかったー!!!笑っちゃったよー」

1番盛り上がるんだよねー!
こういう話がっ!!

「ね、ね、最後の列の人ー!
かっこよかったよね?!」
わたしが問いかけるけど、あおいちゃんは
「んっ!?え…わたしの席から見えなかった~!!なになに、イケメンだったの?!」

「そのとおり~!!かなりの美少年って感じで」

「おわぁぁぁ!!あしたは見てやるんだから~!!」

「うん!!!損しちゃうもん、あの寝顔見ないなんて…」



自分で言ってて、恥ずかしくなってきた。


人の寝顔に見惚れてたなんて…
うわぁぁあ!!!なんだか急に身体中が火照る!!!!!!!おわぁ…はずかしいよぉぉー!!