・おたのしみ!
………よしっ!!!
「おひるね列」のメンツが変わってる……!
これは観察しがいがあるっ、前のおひるね列の人と誰一人かぶってないもん!!
早く五限目にならないかなぁ~。
「ねー、おひるね列って?」
ほわっ!!!
まさか、口にでてた…の?!
声をかけてきたのは、なかよしのマキちゃん。
「んんっとね~…えへへ?」
なんとなく秘密にしておきたかったんだ…
「あ!最近買った本の名前だよ~」
誤魔化せたのかな。
「へー!どんなの?」
ぐわっ、嘘だとわかってるのかな?!
「あ、んっとね~マキちゃんの好きな恋愛小説とかじゃなくて女子高生の日常。面白いよ!」
「うわぁー!!面白いの?!今度かしてかしてーー!!!」
うっ…ま、まってよ…
ほんとはそんな小説ないし!
大体、1番窓際の列のことだし……!
そう、おひるね列というのは…
五限目になるとその列の人はみんな
寝てしまうという、おかしな列なのだーーーっ!!!
だから、こうやってこっそり「おひるね列~」なんて勝手な名前つけちゃったりしてる。
わたしはその列の人達を観察するのが好きなんだぁ~!!
う~っ、早く五限目にならないかなぁ…!!たのしみすぎる…っ