・ごめん…!
そうだ!!
本屋さん寄って、話術の本でも買おうかな…
本当に今日のは…最悪だった。うん…
わたし…緊張するとあんなに口下手になるなんて知らなかった。
なんか、現実を思い知ったというか…
泣きたいとはまた違うんだけど、
後悔で胸がつまった。
「あっ」
マキちゃんだ~っ!
本屋さんでマキちゃんを発見するなんて!!
「マっキちゃーーーーん!」
「わっ…りりかちゃん!」
わたしは思わず飛びついた。
そして我に返った。
「はっ…ごめんマキちゃん。」
「い、いいよー!大丈夫、大丈夫っ」
本屋さんの店員さんやら、お客さんが
みんなみんなこっちを見てた。
マキちゃんに恥かかせちゃったかも…
ちょっぴり罪悪感を感じた。
「マキちゃんは、なにかいにきたのー?」
「あ…ふふ!(おひるね列)だよっ!!
面白い~ってりりかちゃんが言ってたから気になっちゃってね…」
わたしの身体は固まった。
「ちょっと店員さんに聞いてくる!」
楽しそう。
マキちゃん…ごめん。
そんな本……………ないです!!
きっとたのしみにしてたんだろうなぁあ~…
スキップしてるみたいに見えるよ…
ハイテンションなマキちゃん久々に見た………
マキちゃん小説好きだもんねー…
あうっ…わたしってばなんて悪い子なの!!!
改めて…心臓を空手チョップされたみたいな罪悪感が襲ってきた……………
