キーンコーンカーンコーン

「美桜、じゃっばいばい♪」

「あ、うん!ばいばい♪」

えっと、私は・・・・。どうしよう?

まずは靴箱に行かなきゃ、と。

「おい。」
「ひゃい!」
「は?なにゆってんだ。」
「ごめんなさい!つい!」
「ああ、まあ。行くぞ」
「え・・・。」

斎藤くん・・・。キュンッ

「早く来ないと置いてくぞ」
「あ!はい!待ってください」

斎藤くん、私の歩幅に合わせてくれてる?
夕日に照らされた斎藤くんの顔が眩しくて見れない!(って、思いながらも、ガンミ)

「ん?なに?俺の顔、なんかついてる?」
「べ、べつに!なにもついてません!」
「じゃあ、見んなよ。」
「はい!」
って・・・・。見ちゃうに決まってんだろおおおおおお!
そりゃ・・・こうして並んで帰るなんてもうないことなんだろうから
興奮もしますわ!

「おまえんち、どこ」
「あ、私っちこっちなんで、もうここで大丈夫です。」
「いや、俺は、お前んちまで送るために来たんじゃねーの?」
「そ、そうなんですか?けど、そうだとしても、もう大丈夫ですよ?」
「いや、けど、俺は送るから。」
さ、斎藤くん・・・。キュンッ
「あ、ありがとうございます!」ニヤニヤ
「なんでそんなに、にやにやしてんの?」
「いや…。別に!」
「あっそ。」