「絵美里ー帰ろうぜ。」


「あ、うん。ちょっと待っててね!日誌出してくるからさ。」


「おー。分かった。下駄箱いるな?」


「分かった。じゃ後でー」


「…待って。荷物、俺が持ってく。」


「え?いいよ、軽いし。」


「駄目。荷物持つの彼氏の特権。」




陽平はずるい。


そんなこと言われたらもっともっと好きになるじゃんか。