「お。。。おい!お前、おいってば!起きろよ!」
ん?誰かがよんでる?誰? 目を開けてみると

「うわあぁぁ!ちょっとなに?!だれ?!」
私は目にうつった赤毛の男の子の顔が近いのにびっくりしてつきとばしてしまった。でも、どここ?なに?
「どうなってるのおおおおお。」
「うわああ。お前なんだよ。突き飛ばしてから大声だと?お前誰がここまで連れて来てーーー」
私はその赤毛の少年の肩をもった。
「ここはどこ?あなた誰?わたしだれ?」
「知るかよ!ここはルナンだ。」
「ルナン?本当に?ふざけないでだって」
そう、ルナンは。。。ファンタジック ライフの中の土地。主人公が最初に冒険に行ける土地の名前、じゃあこの男の子は?待って。。。ここがルナンなら、ここゲームの中?! あ、ありえない!頭打ってばかになった?いや夢かも。夢だ夢。私はほっぺをつねった。
「いたっ」 痛い。て、ことは夢じゃない?!えっなにこれ。うそ、本当の本当にゲームの中入っちゃった?待って。この男の子の名前を聞いてから決めつけよう、そして村に連れて行ってもらって。そう、証拠をつかまないと決めつけれない。
「あのー」
「あ?!なんだよ。」彼は機嫌悪そうに言った。無理も無い会ったバッカリなのに突き飛ばされると機嫌悪くなるよね。
「さっきはごめんなさい、突き飛ばして。ちょっと混乱していて。」
「あー。ああ、気にしてない。」
うそつけ。ちょー機嫌悪いじゃん。
「あの。お名前を教えてください。」
「名前?ラント!ラントだけど。」
やっぱり登場人物の名前だ。うーんやっぱりゲームの中?
「お前は?名前は?」
「フレア!フレアだよ!」
あっ!何油断してるの?ゲーム内だからって本当の名前言って。せめてユザネ(ユーザーネーム)を教えればいいのに。はー。やっぱり失敗ばっかり。ゲーム内でも。。。現実世界でも。ばかフレア!!
「フレア?。。。」
ほら、やっぱり私みたいな人には似合わないよ「フレア」って名前。ほらラントだって引いてるし。
「似合わないよね。フレアって名前私には。」
「んな事ねーよ。チョー似合ってる。な、だから元気出せよフレア!」
彼は手を差し伸べてくれた。慰めてくれてる?案外良いやつかも。でも、私がラントのこの手を握っていいのかな。恐る恐る私が出した手をラントは強引に引き寄せた。
「わぁ!なっなに?」 私は同様を隠せなかった。あと一歩で引きこもりになりそうだった日向 フレア、14歳、フランス人と日本人のハーフ、は急に、関わりもなかった“男の子”に強引に引き寄せられたら同様するに決まってる。顔が真っ赤になっていてもおかしくはない。恋愛経験0な私はこういうシチュエーションの対応法なんて知らない。どうすればいいのだ。つきとばす?いや機嫌を悪くするだけじゃないか。怒る?なぜだ理由が無い。泣く?いやメーワクなだけじゃないか。笑う?変な人かよ。おどろくわぁ!あああぁぁぁ、どうしたらいいの?よし!まずは落ち着こう。
「スーハー」
私は深呼吸をした。わぁーほっぺがあっつ!
「大丈夫?顔真っ赤だぞ。熱があるのか?」
ラントは顔を近寄せた。
「うわぁ〜いやいや全然。なんともないし。うん元気です?」
「ぷっ。あは、アハハ。お前おもしれー。もしかして、ドキッときた?二ヒヒ」
ラントはニヤッと笑みを浮かべた。な、こいつ、、、だましたなー。このー!!
「ラーンートー、あんたってやつはー」
「あはは、おっかしーおもしれー」
こんのーやり返してやる!
刹那。
ぐわんと地面が揺れた。えっ!
「気をつけろ!!」
「えっ!あっはい!なんで?」
どどどどど!
耳が壊れる程の音だ。その音の方を見たらー
「うわっ」
それは地球上ではいない...あっそっかゲームだ。ま、でもでも