「嬉しかったんです…っ」 「嬉しかった?」 リーゼルの言葉に 対し、 死神は 聞き返した。 「今まで、良い名前、だなんて… 言われた事が 無かったから…!」 死神の瞳を 見るのが 恥ずかしくなった彼女は、 床を見ながら 話し続けた。 「初めてだった… こんな良い言葉を貰ったの…!」 彼女の頬には、微かに、涙が流れていた。