王子様の危険な恋愛領域


「紗姫ちゃんを強引に彼女にしちゃったんだろ?一目惚れした勢い…とかでさ。」


「は?」


「彼女にすれば、他の男のものになるのを防げるから。んで…紗姫ちゃんの気持ちは、付き合っていく中で振り向かせよう…って考えたんじゃねぇの…?違うか?」


「……………。」


無表情の光琉。


優貴君を見たまま黙っている。


あまりにも事実とかけ離れたこと言われちゃったから、何も反応出来ずにいるんだろうか…。


私も思わず“えぇっ!?”って叫びそうになったぐらいだもん…。


でも、ここは…不本意ながらも肯定してやり過ごすんだろうな…多分。


契約を続行させるために…。


そうじゃなきゃ、光琉は光琉で女の子たちに、ものすごく苦労する日々が戻ってくるわけだし…。


少し間を置いた後、光琉はチラリと私を見てから、すぐにフイッと視線を逸らした。




「……まあ、大体…そんなところ。」



クシャクシャと頭を掻く光琉に、私は瞬きを繰り返した。