王子様の危険な恋愛領域


「なんかさぁ、紗姫ちゃんと光琉…ちょっと温度差があるように感じるのは…気のせい?」


「えっ…」


優貴君の言葉に目を見開く。


「なんだか、両想い…っていう感じには見えないんだよなぁ…。」


ドクン…と心臓が嫌な音をたてて跳ねる。


「もしかして、光琉…」


光琉の方に真っ直ぐ視線を向ける優貴君を見ながら、背中に冷や汗がつたった。


優貴君、まさか…気付いちゃったのかな…?


私と光琉が、本当の恋人同士ではないこと。


付き合ってるフリをしてるだけだって…。


うーん…。


優貴君の質問に沈黙しちゃったのがマズかったのかもしれない。


もしも、ここで優貴君に秘密がバレたら、私は…どうなっちゃうの?


契約は破綻?


そうなったら、光琉ファンの女の子たちの恐ろしい視線を浴びながら、肩身の狭い学校生活を送り続けるハメになっちゃうよ…!


ソワソワしながら、優貴君の言葉の続きに耳を傾けた。