「私、今週に限らず…その先もずっと光琉に独り占めされてる気がするけど…。」


「当たり前だろ?紗姫を独占出来るのは俺だけだ。何よりも大事で、愛してる彼女なんだから。」


いつもながら、ストレートな言葉で気持ちをぶつけてくる光琉に、ドキンッ…と胸がときめく。


顔は、沸騰しそうなほど熱い。


手で顔を仰ごうとすると、光琉は私の手を握った。


「やっぱり、続きは家にするか。」


「えっ?」


「この流れだと、なんか…また邪魔が入りそうな気がする。もう少ししたら慶吾も職員会議が終わって、保健室に戻って来そうだし。」


そっか。


篠田先生、会議だったから保健室にいなかったのか…。


フムフムと一人で納得していると、光琉は私の耳元に唇を寄せた。


「家に帰ったら、心おきなく…好きなだけ紗姫に触れるから。もし、歯止めが利かなくなったら…その時はごめんな。先に謝っておく。」


「えっ!?」


好きなだけ…って?


歯止めが利かないって、どういうこと?


驚く私を微笑ましそうに見つめた光琉。


二人でベッドから降りると、手を引いて歩き出した。


なんだか、家に帰ったら…今以上のドキドキが待っていそう。


心臓への負担は計り知れないけど、大好きな光琉だから…絶対に幸せな時間になるよね…。


顔を綻ばせながら、心の中で頷いた。