王子様の危険な恋愛領域

「もう一回、する?」


「し、しないっ!」


もう一度、キスだなんて…無理だよ無理!


そんなことしたら、火照った唇も顔も…いつまでも熱が冷めないままになりそうだもん…。


キッパリと断った私に、光琉は“ふーん。”と少し素っ気ない言葉を返す。


もしや、即行で拒否したから怒った…?


もうちょっと、やんわりとした断り方にすれば良かったかな…と思っていると、光琉はニヤリと笑みを浮かべた。


「それなら、学校から帰って来た後の楽しみにしておく。」


「へ…?」


「放課後も夜も…ずっと一緒なわけだし。今はダメでも、後なら構わないよな?」


「えぇっ!?」


「よし、戸締まりして学校行くか。」


ちょ、ちょっと…!!


そういう意味合いで言ったわけじゃないんてすけど…!


まさかの誤解に、弁解しようとする私だけど…ご機嫌な光琉は聞く耳持たずな状態。


足取り軽く学校へと歩く光琉の横顔を見ながら、私は小さく溜め息を零した。