王子様の危険な恋愛領域

「えぇっ、うそっ!お姉ちゃんたち、てっきり付き合ってるんだとばかり思ってたけど、違ってたの!?」


「そうよそうよ!今までのラブラブっぷりは、どう説明するつもり?」


お母さんと梨帆に、テーブルの対面から身を乗り出すように詰め寄られ、私は少し体を仰け反らせた。


「べ、別に…これまではラブラブってわけじゃなかったけどね…。ちょっと込み入った事情があって、付き合うフリをしてた…っていうか……。」


「「付き合うフリ!?」」


お母さんたちの声が見事に重なる。


まあ、そんなこと…いきなり告白したら驚くのも無理ないよね。


なんか、色々と質問が飛んできそう…。


そう感じて、身構えた私だったけど…


「へぇ~、そうだったんだぁ。付き合うフリでも、こんなカッコいい人と一緒に居たんだから、お姉ちゃん…めちゃくちゃ羨ましいよ!」


「そうね~!どんな事情かは分からないけど、こうして正式に付き合うことになったんだから、“付き合うフリ”も…あなたたちを結ぶ運命だったのかもしれないわね!」


二人は特に詮索することなく、キャーキャーはしゃいでいる。


テンションは最高潮だ。