王子様の危険な恋愛領域


尋常じゃないぐらい、顔が熱い…。


これじゃあ、朝食もゆっくり食べられないよ…。


目の前に並ぶ朝食をチラチラと見ていた、そた時。


「あの…。」


光琉が口を開く。


隣に視線を向けると、光琉は真剣な表情でお母さんの方を見ていた。


「俺、紗姫のお母さんに…ちゃんと話しておきたいことがあって…。」


「えっ、私に…?」


予想外の言葉にキョトンとしているお母さん。


光琉は背筋をピンと伸ばすと、一回…深呼吸をした。


「俺たち、実は…昨日から正式に付き合うことになったんです。」


「えっ!?」


「紗姫は、何よりも大切な存在です。全力で守っていくので、見守っていただければと思います…。」


「…………。」


お母さんはパチパチと瞬きを繰り返したまま、固まっている。


しばし沈黙した後、私と光琉を交互に見つめた。


「えっと、今までは…皆辻君と紗姫って…付き合ってなかったの?」


「う、うん…。」


コクンと頷く私に、お母さんだけじゃなく梨帆までもが、目を大きく見開いた。