王子様の危険な恋愛領域

「あらあら!朝から二人はラブラブなのねっ!!」


「お姉ちゃんってば、羨ましすぎる~!!」


「ちょっと、やめてよ…!」


キラキラと目を輝かせるお母さんと梨帆に、少しムッとしながら言葉を返すけど、二人は私たちを嬉しそうに見たままだ。


ま、全く…。


光琉に手を引っ張られてイスに座っただけなのに、ラブラブだなんて…。


過大解釈しすぎだよ…。


「ごめんね、騒がしくて…。二人の言うことは気にしないでね。」


「いや、別に…。」


光琉、鬱陶しくてイライラしてるんじゃないかな…。


怒りだしたらどうしよう…なんて思っていると、光琉はフッと笑った。


「そんな風に感じてもらえるなんて、嬉しいじゃん。俺、もっと紗姫と仲良くなりてぇし。」


「…っ!?」


思わず、言葉に詰まってしまった私。


顔から湯気が吹き出しそうな勢いだ。


お、怒ってるどころか…笑顔だよ…。


光琉、お母さん、梨帆の3人から視線を注がれ、恥ずかしさのあまり肩をすくめた。