王子様の危険な恋愛領域


制服に着替えた私はキッチンへ。


朝食が並べられたテーブルを囲んで、梨帆とお母さん、そして…なぜか光琉も座っていた。


「ど、どうして光琉まで座ってるの?」


しかも、私の隣のイスに…。


「あー、ここに来たら…紗姫のお母さんに座って待つように言われたから…。」


「えっ…」


お母さんに素早く視線を向けると、ニコニコと嬉しそうな笑顔が返ってきた。


「わざわざ紗姫のお迎えに来てくれてるわけだし、飲み物でも飲んで待っててもらった方がいいかな…って思って!」


「そ、それなら…リビングで待っててもらえばいいのに…。」


隣に光琉が座ってたら、朝ご飯どころじゃないよ…。


座るのをためらっていると、光琉は私のイスをポンポンと軽く叩いた。


「早く座れよ。モタモタしてると、学校に遅刻するぞ?」


「あ、う…うん。」


「ほら、紗姫。」


「ひゃっ!」


固まってる私の腕を掴んだかと思うと、イスに座らせた光琉。


その表情は、とても穏やかで…。


梨帆とお母さんからは、甲高い歓声が沸き起こった。