「えっ!?」
瞬きをする私に光琉は笑みを浮かべる。
「妹もいなくなったし、再開したいんだけど。」
「だ、ダメだよ!また、急に戻って来るかもしれないし。それに、もうすぐ朝ご飯が出来るって言ってたから、行かないと…!」
いつまでも部屋にいたら、梨帆だけじゃなくて、お母さんまでもが部屋に様子を見に来そうな気がするもん…。
そんなの、恥ずかしすぎる…。
「別に、直ぐに朝飯を食べに行かなくたっていいだろ?あの状態までいって、お預けとか有り得ねぇ。」
「だ、ダメ!とにかく、さっきの続きは…しなくていいから!それじゃあ、私…パジャマを着替えたいから部屋を出てもらいたいんだけど。」
不満げな表情の光琉を横目で見つつ、ソワソワしながら立ち上がる。
クローゼットの方に行こうとすると、光琉に手首を掴まれた。
「ど、どうしたの…?」
光琉の行動を理解出来ず、少し首を傾げた瞬間…。
「………っ…!?」
素早く立ち上がった光琉は、私の唇に軽く触れるようなキスを落とす。
驚いて固まる私を見ながら、光琉は嬉しそうに目を細めた。


