王子様の危険な恋愛領域


かなり夢中で見ていた試合も、あっという間に終わってしまった。


光琉のクラスは初戦突破。


次の試合に駒を進めることになった。


強いな、光琉たちのクラス。


相手のクラスには一点たりとも得点を許さなかったもんね…。


中でも、光琉の活躍は…すごく際立ってたなぁ…。


観戦していたファンの女の子たちも、終始…喜びっぱなしだったし、試合に興味のなかった私ですら、見入っちゃったぐらいだよ…。


グラウンドでチームの仲間に囲まれている光琉の姿を見ながら、若干…興奮していた時だった。



「紗姫。」


後ろから名前を呼ばれて、振り向く。


すると、そこには淳也が立っていた。


「えっ、淳也…!どうしたの?」


「いや、紗姫の姿が見当たらないから…どこに居るのかと思ってさ。ちょっと捜してた。無愛想王子の試合…見に来てたんだな。」


少し素っ気なく言葉を返す淳也。


なんとなく表情が曇っているような気がした。