「あのね瞬。あたしの両親死んだの。事故で。」

瞬は言葉を失ってしまってる。でもあたしは続けた。

そう。あれは、あたしがまだ11歳の頃。買い物に行った両親の帰りをずっと

待ってた。なのに。ープルルルー不快な音をたてて鳴る電話。

「もしもし。荒木さんのお宅ですか?こちら〇〇病院です。」病院!?

「はい。そうですけど。」この時すごくイヤな予感がした。

「お一人ですか?」

「はい。」

「では、実は今日〇〇街道で事故がありまして。」

「はい。」

「その事故であなたのご両親が遺体で発見されました。」

「えっ・・・。」