そこまでしてやるということは、つまり…
「ハンター会はまだ闇雲に手掛かりを探してる、ということかしら」
核心をついてみた。
するとカイはため息をついた。
「お手上げだ。察しの通りまだ手掛かりが全然見つからないんだ。ヴァンパイア界の重鎮が消えてからもう一年も経つというのにな…」
リルアはため息をつきたくなった。
のんびりとしていられる場合じゃ本当になさそうね…。
「…やるしかないんだ。頼む」
そういうカイの紫の目は強い意志を秘めていて、吸い込まれそうなほど美しかった。
「そのために私がいるのだから…」
カイの目をしっかりと見つめてそう答えた。

