なぜかほっとする姫。
オシオキされないとか、思ったわけ?
「ま、遅かったことに変わりはねえけどな」
ニヤッと笑うと、大きく目を開く姫。
一個一個のリアクションが大きくて、ほんと面白い。
からかいがいがあるんだよな、姫って。
「オシオキ…だな」
「、っ!?」
「ほら、こっちこいよ」
俺の言葉に、またまた百面相をする姫。
ブツブツと呟く声が少し聞こえる。
「オシオキとか言われてはい、そうですか。なんて行くやつあるかああ!!!」
ったく。
この俺が来いっつってんだよ、姫。
いや………
「…おい、千佳」
「え?」
「千佳、早くこっち来いって」
俺がそう言うと、姫は急に顔を赤くした。
そして、呆然と俺を見る姫。
動く気は……全くなし。

