「にしても遅かったな」
俺がそう言うと、姫はビクッと肩を震わす。
「会いづれえとか思ってたわけ?」
こっちを見て呆然とする姫。
心なしか、少し顔が赤い。
へー。
「図星?」
そう言って片方の口元をくいっとあげて笑うと、姫の顔はさらに赤くなった。
半開きの口に、少し潤んだ瞳。
何考えてんのか分かんねえけど、
頼むからそんな顔で俺を見るな。
なんて思う俺。
マジで最近の俺、どうかしてる。
「聞いてんの?」
「き、聞いてます!」
「で?どうなの?」
「け、決して会いづらかったわけでは…」
「そ?」
「はい…」

