ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話









流れるように。
そう、まるで流し素麺のように午前中の授業が終わった。





「言回しヘタクソ」


「…また漏れてる?」


「うん。小声だったけどね」





…ゴホン。
まあ、さておき。
4時間目が終わってしまい、待ちに待っていない昼休みが来た。
お弁当を二個、机の上に置き、眺める。
それはもう、ジーっと。





「千佳?何してんの?」


「お弁当見てるの」


「…は?」


「ジーって」





何言ってんのこいつ、みたいな顔しないの恵美たん!!
可愛い顔が台無しだゾ☆☆





「恵美たん言うな」


「え、また漏れて…」


「いや、多分そう思ってるだろうなって感じただけだよ?」






やはりエスパー・恵美!!!