と、同時に。
「あ、原田さん見つけた」
俺はそう言って、なんだか甘酸っぱい空気を漂わせている2人の間に入っていった。
「え!?石田!?」
「っ!!」
男の上靴を見ると、俺らと同じ色ライン。
てことは、タメなわけね。
「原田さん、先生が探してたよ?行こう」
「えっ、ちょっと……」
「ごめんね、話している途中で」
「あ、うん…別にいいけど…」
「じゃ」
短くそう言うと、姫の手を掴んで歩き出した。
強く掴んだら折れてしまいそうな細い腕に、びっくりする。
俺は何も言わずに屋上まで姫を引っ張って歩いた。
メニュー