ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話









屋上のドアを開けると、いつもいるはずの"残念な姫"がいない。
珍しいな…授業終わるのが遅かったのか?
…いや、チラッと姫のクラス見たけどいなかったし…
どこ行ったんだ?





「…腹減った」






さっきから腹の虫がうるさい。
こうだったらシフォンケーキ、トイレで捨てずにとっとけばよかったか…
いやいや。
あんな鼻もげ女の作ったやつなんか、腹壊しそうじゃねーか。
あの女のことを思い出すと、気持ち悪い香水の匂いが蘇ってくる。
…空腹と混じって、吐きそう。
クソッ。
早く来いよ姫!!!!!