ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話









ていうか腹減ったな〜。





「で、"イケメン王子"はこんなとこで4時間目サボってていいわけ?」


「"イケメン王子"言うな」


「ほんとのことじゃ〜ん」


「…いいんだよ、別に。授業聞かなくても分かるし」


「俺のことバカにしてんの!?」


「……」


「図星かよ!!」





別にバカにしてるわけじゃねえけど、そういやこいつバカだったな、と思ったら何も言えなくなった。
それに、少しくらいサボってたって、先生からの評判は良いから何も言われない。
こういう時は、このキャラでよかった〜とか思うけど。





「…そろそろ疲れるな」





雅紀に聞こえないように呟いて、ため息をついた。