わざわざ、私の家まで送ってくれたってことだよね…?
優しすぎるよイケメン王子!!!





「あ、ありがとう、ございました」





恥ずかしくて俯きながらそう言うと、頭にあたたかい手が触れた。





「どういたしまして。じゃね」





顔を上げると、今までで見たことのない柔らかくて優しい笑顔。
…ドキッ。
鼓動が速くなる。
なに、これ。
ドキドキがとまんない……





「…あつい」





頬に手を当てると、まるで熱があるかのような温度。
しばらくそうしながら、イケメン王子・石田潤の背中を眺めていた。