君と過ごした嘘つき時間

二番の人が校長先生の前に
移動したと同時に
私はパイプ椅子から立ち上がって、
クラスの列の真横に立った。

一人ずつ名前が挙げられて行くと同時に
私も一つ…また一つと前に進んでいく。


そして、ステージの階段を登り

止まった。






『紫野原 琴波』

「はい」