君と過ごした嘘つき時間


「天宮くーん」

「ねね、一緒にお昼食べよーよ!」

「また授業サボる気~?」

「あーまーみーやーあーおーさーんっ」

「寝ないで起きてよ」

「合宿同じ班だね♪」



怖気づくどころか
前以上に声かけてくるようになった。



もう何言っても無理だと確信した俺は
今では何を言わなくなった。

むしろ無視無視無視無視無視!



最近では一人で帰れる時
俺の後ろを付いて来る。

しかし、アイツは
一定の場所までしか追ってこないのを
俺は知っている。

さっきだってあれ以上追ってこないし
むしろ帰って行った。

何で最後までついてこねーのかは
分かんねーが。
いや、むしろ家までついてこられたら
逆に困るが。

だから俺は着いてくんなとは言わない。
馬鹿は自分から距離を保っているから。