ああ、私これで死ぬかもしれない。
でもそれでもいい。
だって、相手は千歳だから。
何よりも誰よりも、大好きなひとだから。
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「ぷはー、ごちそうさま。おいしかった!」
「ん……あれ?」
「どうしたの葉月」
「それだけでいいの? 8リットル飲むんじゃないの?」
「いっぺんにそんな量飲んだら、俺死んじゃうよ!?」
結局千歳が飲んだのは、ほんのひと吸いだけ。
代替品のトマトジュースと本命の血では、そもそもの価値が違うようだ。
……そうだね。人生はまだまだ長いから。
ゆっくりじっくり、殺してもらうことにしよう。
『悪魔に優しいくちづけを』
-END-