顔には最高に明るくキュートなスマイルを貼り付け、優樹菜は家を出た。


通りの向こうから歩いてきた友達に、

「おはよ〜!」

よし、うまく言えた。

でも、こんな機械的に過ぎていくだけの毎日、面白くない。

今生きているこの世界が、テレビで見ているように見える。


私って何なのだろう。

学校までの道を1人で歩きながら優樹菜はぼんやりと考える。